羊毛を洗う(前編)


こんにちは、ZONOです。

部屋がめっちゃ臭いです。

カイコの繭(サナギ)と汚れた羊毛の臭いで・・・。

家にずっといると麻痺してきて大丈夫なんですが、外から帰ってくるとむわっとえもいわれぬ香りが・・・。

それでも羊の臭いは動物園みたいなもので、自分は割りと気にならないです。

が、カイコが臭い。

なんていうか昆虫が腐ったような・・・

(腐った昆虫の臭いを嗅いだことはありませんが)

ときどきファブリーズとかしてるんですけど(邪道?)、だめですね。

カイコの方はもうとにかく乾かすしかないので、とりあえず羊さんの方の臭いをどうにかしようと思います。

というわけで汚毛を洗います。

※洗い方について・・・

色んなネットのサイト様や先輩方、お店などに洗い方を聞いて、自分の出来る範囲でアレンジしてあります。

ですので、間違ったことをやってしまっているかもしれません。

洗い方の参考にされる方は、その点ご注意ください。


さて、羊毛を洗剤で本洗いする前に、お湯で予洗いします。

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まずは羊毛を計量して、特大の洗濯ネットに入れます。

私は大体1kgの羊毛を入れました。

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衣装ケース二つと寸胴なべ一つで計3kg。

一気に出来る量はうちではこれが限界。

でも全部で9kgあるから三回はやらないといけない、と・・・。

さて、ケースやなべにお湯(私は43℃にしました)を注ぎます。

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これだけで結構汚れが浮いてきます。

フンやら土やらの汚れが・・・。

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そして温度が下がりにくくなるようにフタをします。

そして一晩置いておきます。



次の日になったら水をドバッと捨てる!

そして軽く水を切り、またお湯を張ります。

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だいぶ汚れが取れてきました。

私はこれを三日間やりました。

これで本洗い前の準備はOK!


次回に続く!
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[ 2016/10/27 19:39 ] 手紡ぎ | TB(-) | CM(0)

羊(の毛)がうちに来た!!


こんにちは、ZONOです。

今回ひょんなことから毛刈りした羊の毛をいただきました。

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かなりの量です。

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こうやって重さを量ったら・・・
(布で包んで体重計の上にお風呂用のイスを置いて量りました)

なんとぴったり9kg!!

約4頭ぶんとのことです。

有名な原毛屋のスピナッツの方に伺ったら、ビニールから出してまず干さないと臭いが回ってしまいますよ、とのことだったのでまず天日に干します。

教えてくださったスピナッツの方ありがとうございました。

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ワタと藍と羊毛のあるベランダ・・・。

(一番左がワタ、その右となりが藍、床に羊毛が広がっています)

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ある程度乾いたら汚れ取り(スカーティング)をします。

量が多いので大変です。

いつもトップ、スライバー(繊維が揃ってきれいな状態の羊毛)ばかり紡いでいましたが、
どこかのだれかがこれをやってくれていたんですねえ・・・。

どこかのだれかよ、ありがとう。

俺もがんばる。

スカーティングをしていたら、トップやスライバーのときにはありえない物がコロコロ・・・

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羊さんのウンコです。

ふーん、羊ってこんなウンコするんだなあ。

世の中は知らないことばかりだ。

天気が良かったので、きれいになった羊毛はそのまま天日に干しておきました。

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このステイプル(一房の羊毛のこと)を見ていると幸せな気持ちになりますねえ・・・。

天気のいい日に羊毛と戯れる、なんという幸せ・・・。

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そして取り除いた汚い毛も、捨てたりはしません。

肥料になるのです。

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上の写真の植物はワタです。

この土の中にはおカイコさまのサナギも埋まっているので、羊毛とおカイコを養分にワタが育つ、という・・・。

なんという繊維と繊維のコラボレーション。

世界は繋がっているんだなあ。



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で、これが今のワタクシの部屋。

左の黄色い布が羊毛、カーテンの前の白いネットに入っているのがおカイコのマユ。

羊毛は、動物園の臭いがします。

マユ(の中のサナギ)は、昆虫が腐ったような独特の臭いがします。

つまり、今ワタクシの部屋はめちゃめちゃ臭いです。

ネットだと臭いが伝わらないのが悔しい・・・。


糸を作るためにはガマン、ガマン・・・。



[ 2016/10/19 19:18 ] 手紡ぎ | TB(-) | CM(0)

紡いで、紡いで


こんにちは、ZONOです。

今年の夏は特に暑かったですね。

そして長かった。

10月になっても暑い。

しかし、永遠に続くかと思われた夏も終わり、少しずつ涼しく(ときに寒く)なって来ました。

涼しくなってきて、私は最近もっぱら紡いでいます。

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羊毛です。

いまのところニュージーランドのサウスダウンという品種の羊さんの毛を紡いでいます。

なぜこの品種かと言うと、安かったから。

しかし、今回は細く紡ぎたいのです。

だから途中から「メリーさんの羊」で有名なメリノにするかも?

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いまのところこのくらいの細さ。

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アップの写真でなんとなく細さが分かりますでしょうか?

なぜ細く紡ぎたいかというと、織り物の経糸に使いたいから。

インターネット上の諸先輩方は、もう難なくやってらっしゃいますが、私は紡ぎ糸を経糸にするのは始めて。

撚りが甘いと切れてしまう、とか撚りが多いとくりんくりんになってしまう、とかいろいろ聞きます。

本当にできるのでしょうか?

この変な手芸男にポイントを教えてあげてもいいよ、という寛大な方は、ご指南くださるとありがたいです。

進捗をこのブログでちょこちょこアップしていこうと思います。

乞うご期待!!


[ 2016/10/17 19:01 ] 手紡ぎ | TB(-) | CM(0)

おカイコさま800頭の迫力。


こんにちは、ZONOです。

またおカイコさまの話を。

前回でおカイコさま(カイくん&イコちゃん)は成虫になりました。

この成虫は羽はあるのですが、体のサイズに対して小さ過ぎるので飛ぶことはできません。

飛べないどころか、口も退化してしまっていて、物を食べることもできません。

ネット上では「この生き物は生きる気があるのか?」と言われているくらいです。

その成虫は、オスとメスが生まれた段階ですぐに交尾をします。

余談ですが、放っておくとこの交尾は三時間ほどつづくので、養蚕農家の方は途中で引き離すそうです。

ここから、重要なことだが止む無く省略する、という意味の「割愛」という言葉が生まれたそうです。
(愛を割る、というのも面白い表現ですね)

さて、交尾し終わったメスは卵を生みます。

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こんな感じ。

卵を産み終えると、一週間くらいで成虫はその命を終えます。

いままでご苦労様でした、カイくん、イコちゃん。

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そして数日すると、卵の中に黒い点が出来てきます。

これが頭になります。

さらに1、2日すると・・・

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生まれました!!

二代目カイくん、イコちゃんの誕生です!

このおカイコさまの赤ちゃんはとっても小さくてアリのようなので、蟻蚕(ぎさん)と呼ばれたり、毛がいっぱい生えているので毛蚕(けご)と呼ばれたりしています。

どのくらい小さいかというと・・・

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このくらい。

写真は人差し指の上に乗っているところです。

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さらに数日立つと、まだ小さいですが、体が白くなって見た目がおカイコさまっぽくなってきます。

で、ここからどんどん大きくなって、

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最終的にはこのくらいになります。
(写真は小指です)

大きいもので8cmくらいありました。

このおカイコさまたちが何頭くらいいるかというと・・・

一つの成虫のつがいが産む卵の数を一蛾(いちが)と言うのですが、平均して500粒くらいだそうです。

そこで、うちのカイくん、イコちゃんが生んだ子供たちの数を数えてみたら、

なんと789頭もいました・・・

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写真に写っている足との比較でどのくらいいるかがお分かりいただけるでしょうか。

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エサも当然足りなくなってきて、10kgぶん買いました。

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おかげさまで、この夏冷蔵庫がおかいこさまのエサで占領されてしまったという・・・。

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みんないつもおなかをすかしていて、めしくれ~と言っているように見えます。

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10kgあっても、途中から足りなくなってしまい、せっせと桑の葉をとりにいきました。

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800頭近くいるとフンの量もハンパないです。

最終的に2kgぶんのフンが取れました。

このフンでフン染めをしました。

またいずれアップする予定です。

また、800頭いるとフン掃除が大変で、家族総出で毎日1~2時間ほどせっせと掃除していました。

手伝ってくれた家族ありがとう。

生き物を飼うのは大変ですね。


そうこうしているうちに、繭になり始めたやつが出てきて、

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繭を作りやすいように「まぶし」に移しました。
(まぶしとはおかいこさまが繭を作りやすいようにする容器のことで、個室タイプの物や、写真のようにネットタイプのものなどいろいろ工夫できます)

そして、ついに!!

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繭が取れました~~!

ここまでの苦労が長かった・・・。

800頭全部が繭になれたわけではありませんが、それでもかなりの繭を取ることができました。

このあとは、糸繰りしたり、真綿にしたりしてみようと思っています。



最後に、おかいこさまの二代目を育てることについて。

いろいろ調べたところ、本来は自分のところで生まれた卵を育てるのはお勧めできない、とのことです。

近親交配になって、種が弱くなり、病気にかかりやすくなったりするからです。

実際、うちの二代目カイくん、イコちゃんも、眼状紋という模様がないやつがいたり、繭が極端に小さいやつがいたりと、色々な変化が出ていました。


ですので、おカイコさまを育てたい方は、やはり一代目、せめて二代目までにとどめておくのが良さそうです。