自作機織り機、完成。          (じさくはたおりき、かんせい)


永遠に続くかに思えたZONOの機織り機作りも、佳境を迎えていた。

果たして、自作の機は完成するのか!?

そして、出来上がったとしてもちゃんと生地が織れるのかーーー!?




と、言うわけで機織り機製作の続きです。

前回までで大体の構造が出来たので、今回は仕上げに入ろうと思います。


最後に作るパーツは横糸を打ち込むための筬柄(オサヅカ)です。

筬自体は市販のものを使うので、それに合わせたサイズに筬柄を作っていきます。

まずは筬をはめるための溝を彫っていきます。

溝を彫るのは本来、色んな工具があるのだと思いますが、私はボール盤とトリマーで掘っていきました。

まず溝を彫るためにひたすらボール盤で穴をあけていきます。

RIMG1583_R.jpg


RIMG1584_R.jpg


この穴を今度はトリマーで繋げて溝にしていきます。

RIMG1585_R.jpg


木材をガイドにして溝を彫り終えた状態がこちら。

RIMG1586_R.jpg


そうして完成した筬柄がこちら。

わかりにくいですが、中央に二本横に渡っていて金属の部分を挟み込んでいるのが、いま溝を彫ったパーツになります。


RIMG1587_R.jpg


さあ、これですべてのパーツが出揃いました!

今こそ合体の時!

合体承認!!

これが出来上がった機の姿です!

どん!!


RIMG1660_R.jpg

どん!!


RIMG1661_R.jpg

どどん!!

RIMG1662_R.jpg


おお、なんか織れそう。

・・・織れてくれないと困るけども。

しかし、一つ失敗したところがありまして、それが↓のえぐれてるところ。

RIMG1670_R.jpg


先述の溝をトリマーで彫った後面取りするところで集中力を欠いていて、こんなことになってしまいました・・・。

やっぱり適宜休憩を入れながらやらないと結局失敗しやすいですね。

教訓教訓。

まあ、ケガしなかっただけよしとしましょう。

戒めとしてここにアップしておきます。


そして、中央に輝くZONOマーク。

RIMG1671_R.jpg

機自体とは関係のないところですが、真ちゅう板に鏨(たがね)で彫っていくのは、彫金を全くやったことのない私にとっては非常に大変な作業でした・・・。

しかも写真で見るとそうでもないですが、実際みるとショボーンな出来上がりだし。


まあ、気を取り直してさっそく織ってみよう!



・・・と思いましたが、お時間が来てしまったようです。


この続きはまた今度。





スポンサーサイト
[ 2015/07/28 07:35 ] | TB(-) | CM(2)

続 機を作る





順調に進んでいた機織り機製作のさなか、新たな問題がZONOの前に立ちはだかる。

果たしてこの強大な問題を打ち破ることが出来るのかーーー!?




というわけで、機織り機製作の続きです。

前回は骨組みを組んだところまで。

骨組みはホームセンターや金物のおかげで、割となんとかなりました。


しかし、問題なのは可動部です。

機には簡単にご説明しますと、布(糸)を送り出す棒(緒巻き、おまき)と、できた布を巻き取る棒(千巻き、ちまき)があります。

また、機の上部には回転することで糸を開口させる「ろくろ」という棒があります。

この三つの棒が上手く回転してくれないと、上手く織れないわけです。

そのためには、棒のセンターに軸となる金属パイプを埋め込むための穴をまっすぐにあけなければいけません。


しかし、棒と平行に穴をあけるというのがなかなかの難問なのです。

端面の中心はしっかり出せたとしても、そこにドリルの刃を当てて掘り進んで行くと、どうしても誤差が出て棒と完全に平行ではなくなってしまうのです。


そこでいろいろ考えた結果、一つの方法を思いつきました。

それは、棒を短く切ってボール盤で正確にまっすぐ穴をあけたあと、それを棒に押し付けてドリルのガイドとして使うという方法です。

ボール盤であれば、そのふところに入る部材であれば、まっすぐに穴をあけることができますからね。

そして早速実践。


これが、短く切ってドリルガイドにしようとした棒の端材です。

RIMG1508_R.jpg


これをクランプで棒に押し付けて、
(上の穴があいているのが端材で、その下の少し色の変わっているところが本番の部材です)

RIMG1509_R.jpg


ドリルガイドまで削ってしまわないように注意しながら、まっすぐにドリルで穴をあける!






その結果が、、、




これ!!

RIMG1510_R.jpg



・・・ずれてます。

写真だと分かりにくいですが、実物だと肉眼でも明らかに分かるくらいまっすぐではありませんでした。

うわ~、失敗した~・・・。



でも他にいいアイディアもなかったので、とりあえず金属パイプを埋め込んで、組み立ててみることに。


それがこちら。


RIMG1513_R.jpg



上の棚のすぐ下にくっついている棒がろくろになる棒で、いま穴あけを失敗した棒です。



あー、失敗したーと思いながらろくろを組み立てて回してみると・・・・






・・・あれ、なんかスムーズに回る!



そうです、明らかに軸がゆがんでいるのになぜかスムーズに回転するのです。


ここで、人間には二種類のタイプがあります。

一つは問題が上手くいったとき、それがなぜ上手くいったのかを分析して、次に生かそうとするタイプ。

そしてもう一つは、とりあえず今回うまくいったからまあなんでもいいか、というタイプです。


というわけで軸はずれてるけど動くっぽいからまあいっか、と思ってこの部分はできたことにしました。


ときには原因を考えないほうがいいこともあるのです。


・・・たぶん!!



それで、他の部分を作ることにしました。

下の写真は糸を開口させるために踏む、ペダルの部分です。


RIMG1511_R.jpg


RIMG1512_R.jpg


平織りという一番簡単な織り方をするだけならペダルは二本でいいのですが、綾織りという織り方もいずれできるようにするためにペダルは四本にしました。



そして、軸の穴をまっすぐにあけるのと同じ位の問題がもう一つありました。

それが、ギア(歯車)です。

先ほど述べた緒巻き、千巻きの二本の棒は布を送り出し、巻き取るためにそれぞれ一方向にしか回転してはいけません。

つまり、ラチェットというギアが必要になるのです。

しかし、これは楽スタイルさんのブログを参考にさせていただいて解決しました。
大変助かりました。楽スタイルさん、どうもありがとうございます。

楽スタイルさんはラチェットレンチを利用して緒巻き、千巻きの逆回転を阻止していたのです。

なるほど~と思い、私もその方法を使わせてもらいました。

その写真がこちら。

RIMG1664_R.jpg


そして分かりにくいですが、緒巻きが付いた状態がこちら。

RIMG1663_R.jpg


千巻きのほうはこちら。

RIMG1665_R.jpg


RIMG1666_R.jpg





緒巻き、千巻きの端の方に穴があいているのは、空回りを防ぐために釘をうちこんであるためです(これも楽スタイルさんのアイディア)。


しかし、この釘を打つためにラチェットレンチのビットに穴をあけるのが大変でした・・・。

ビットが曲面なうえ焼き入れしてあるのか、ドリルがなかなか食い込んでくれないのです。

細いドリルを何本も折ってしまいました。

今回で一番難しかったと言ってもいいかもしれません。

結局穴を太いものにしてコンクリート用の釘でなんとかすることにしました。



ちなみに、千巻きのほうのラチェットレンチのスイッチには紐がついています。

RIMG1667_R.jpg


この紐を引くことで千巻きの正回転・逆回転を座ったままで切り替えられるようにしてみました。



そして、本体にペダルとろくろがついた状態がこちら。

RIMG1515_R.jpg


さらに緒巻きと千巻きが付いた状態がこちら。

RIMG1545_R.jpg


RIMG1546_R.jpg




中央に吊ってあるのは綜絖(そうこう)という糸を通す部分で、これと筬(おさ)という横糸を打ち込む部分は既成のものがあるので、それを使うことにしました。

ちなみに「さをり織り」というユニークな織りの綜絖と筬を使っています。



さて、これで問題の可動部はクリアー?できました。

次回は最後の仕上げです!!


[ 2015/07/09 21:23 ] | TB(-) | CM(0)