それって、織れるの?




前回までで、やっと自作の機織り機が完成しました。

製作期間は約2ヶ月、休みのたびにホームセンターに行って、開店から閉店までの作業となりました。

結果、店員さんのシフトが変わるタイミングが分かったり、店員さんと仲良くなったりしました。




しかし、それだけ苦労して作った機織り機も、実際に生地が織れなければ意味がありません。

織れなければ、ただのものものしい木の枠になってしまいます。





というわけで、今回は作った機がちゃんと使えるのかを試したいと思います。




まずは、機に経糸をかけていきます。

そのために経糸の長さを測って、本数を揃える必要があります。

この作業のことを整経(せいけい)と呼び、それにひつような道具が整経台です。

写真の右にあるのが、機に先駆けて製作した整経台です。

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しかし、金物を使わないで直角に木材を固定するのは木工初心者の私にはしんどかった・・・。


使う糸は、経糸が左のウール、横糸がウールの手紡ぎ糸です。

RIMG1676_R.jpg





さて、この整経台に行ったり来たりで糸をかけていきます。

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今後同じ糸を使うときのために、データとして総重量を測っておきます。

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次に、横糸を打ち込むためのオサに経糸を通していきます。

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オサが通ったら、今度は経糸を開口するためのソウコウに互い違いに通していきます。

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すべて通し終えたら、動かないものに経糸を結んで、もう一方を千巻き(ちまき)に巻き取ります

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このとき、ソウコウの通しが間違っていなければ、経糸が正しく開口します。

RIMG1688_R.jpg






これが間違っていると、やり直しです。

間違いの程度にもよりますが、やり直しはなかなかしんどい作業です。

しかし、人間の作業なので、ほぼ毎回なんかしら間違いがあります。

そういうときは、、ひとり黙々と通しをやり直すのでした・・・。




経糸が巻き取れて織れるようになった状態がこちらです。

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さあ、いよいよ織り出すぞ!!


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といったところで、また来週~~


というわけで次回に続きます。



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[ 2015/08/01 18:39 ] | TB(-) | CM(0)

自作機織り機、完成。          (じさくはたおりき、かんせい)


永遠に続くかに思えたZONOの機織り機作りも、佳境を迎えていた。

果たして、自作の機は完成するのか!?

そして、出来上がったとしてもちゃんと生地が織れるのかーーー!?




と、言うわけで機織り機製作の続きです。

前回までで大体の構造が出来たので、今回は仕上げに入ろうと思います。


最後に作るパーツは横糸を打ち込むための筬柄(オサヅカ)です。

筬自体は市販のものを使うので、それに合わせたサイズに筬柄を作っていきます。

まずは筬をはめるための溝を彫っていきます。

溝を彫るのは本来、色んな工具があるのだと思いますが、私はボール盤とトリマーで掘っていきました。

まず溝を彫るためにひたすらボール盤で穴をあけていきます。

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この穴を今度はトリマーで繋げて溝にしていきます。

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木材をガイドにして溝を彫り終えた状態がこちら。

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そうして完成した筬柄がこちら。

わかりにくいですが、中央に二本横に渡っていて金属の部分を挟み込んでいるのが、いま溝を彫ったパーツになります。


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さあ、これですべてのパーツが出揃いました!

今こそ合体の時!

合体承認!!

これが出来上がった機の姿です!

どん!!


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どん!!


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どどん!!

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おお、なんか織れそう。

・・・織れてくれないと困るけども。

しかし、一つ失敗したところがありまして、それが↓のえぐれてるところ。

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先述の溝をトリマーで彫った後面取りするところで集中力を欠いていて、こんなことになってしまいました・・・。

やっぱり適宜休憩を入れながらやらないと結局失敗しやすいですね。

教訓教訓。

まあ、ケガしなかっただけよしとしましょう。

戒めとしてここにアップしておきます。


そして、中央に輝くZONOマーク。

RIMG1671_R.jpg

機自体とは関係のないところですが、真ちゅう板に鏨(たがね)で彫っていくのは、彫金を全くやったことのない私にとっては非常に大変な作業でした・・・。

しかも写真で見るとそうでもないですが、実際みるとショボーンな出来上がりだし。


まあ、気を取り直してさっそく織ってみよう!



・・・と思いましたが、お時間が来てしまったようです。


この続きはまた今度。





[ 2015/07/28 07:35 ] | TB(-) | CM(2)

続 機を作る





順調に進んでいた機織り機製作のさなか、新たな問題がZONOの前に立ちはだかる。

果たしてこの強大な問題を打ち破ることが出来るのかーーー!?




というわけで、機織り機製作の続きです。

前回は骨組みを組んだところまで。

骨組みはホームセンターや金物のおかげで、割となんとかなりました。


しかし、問題なのは可動部です。

機には簡単にご説明しますと、布(糸)を送り出す棒(緒巻き、おまき)と、できた布を巻き取る棒(千巻き、ちまき)があります。

また、機の上部には回転することで糸を開口させる「ろくろ」という棒があります。

この三つの棒が上手く回転してくれないと、上手く織れないわけです。

そのためには、棒のセンターに軸となる金属パイプを埋め込むための穴をまっすぐにあけなければいけません。


しかし、棒と平行に穴をあけるというのがなかなかの難問なのです。

端面の中心はしっかり出せたとしても、そこにドリルの刃を当てて掘り進んで行くと、どうしても誤差が出て棒と完全に平行ではなくなってしまうのです。


そこでいろいろ考えた結果、一つの方法を思いつきました。

それは、棒を短く切ってボール盤で正確にまっすぐ穴をあけたあと、それを棒に押し付けてドリルのガイドとして使うという方法です。

ボール盤であれば、そのふところに入る部材であれば、まっすぐに穴をあけることができますからね。

そして早速実践。


これが、短く切ってドリルガイドにしようとした棒の端材です。

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これをクランプで棒に押し付けて、
(上の穴があいているのが端材で、その下の少し色の変わっているところが本番の部材です)

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ドリルガイドまで削ってしまわないように注意しながら、まっすぐにドリルで穴をあける!






その結果が、、、




これ!!

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・・・ずれてます。

写真だと分かりにくいですが、実物だと肉眼でも明らかに分かるくらいまっすぐではありませんでした。

うわ~、失敗した~・・・。



でも他にいいアイディアもなかったので、とりあえず金属パイプを埋め込んで、組み立ててみることに。


それがこちら。


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上の棚のすぐ下にくっついている棒がろくろになる棒で、いま穴あけを失敗した棒です。



あー、失敗したーと思いながらろくろを組み立てて回してみると・・・・






・・・あれ、なんかスムーズに回る!



そうです、明らかに軸がゆがんでいるのになぜかスムーズに回転するのです。


ここで、人間には二種類のタイプがあります。

一つは問題が上手くいったとき、それがなぜ上手くいったのかを分析して、次に生かそうとするタイプ。

そしてもう一つは、とりあえず今回うまくいったからまあなんでもいいか、というタイプです。


というわけで軸はずれてるけど動くっぽいからまあいっか、と思ってこの部分はできたことにしました。


ときには原因を考えないほうがいいこともあるのです。


・・・たぶん!!



それで、他の部分を作ることにしました。

下の写真は糸を開口させるために踏む、ペダルの部分です。


RIMG1511_R.jpg


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平織りという一番簡単な織り方をするだけならペダルは二本でいいのですが、綾織りという織り方もいずれできるようにするためにペダルは四本にしました。



そして、軸の穴をまっすぐにあけるのと同じ位の問題がもう一つありました。

それが、ギア(歯車)です。

先ほど述べた緒巻き、千巻きの二本の棒は布を送り出し、巻き取るためにそれぞれ一方向にしか回転してはいけません。

つまり、ラチェットというギアが必要になるのです。

しかし、これは楽スタイルさんのブログを参考にさせていただいて解決しました。
大変助かりました。楽スタイルさん、どうもありがとうございます。

楽スタイルさんはラチェットレンチを利用して緒巻き、千巻きの逆回転を阻止していたのです。

なるほど~と思い、私もその方法を使わせてもらいました。

その写真がこちら。

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そして分かりにくいですが、緒巻きが付いた状態がこちら。

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千巻きのほうはこちら。

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緒巻き、千巻きの端の方に穴があいているのは、空回りを防ぐために釘をうちこんであるためです(これも楽スタイルさんのアイディア)。


しかし、この釘を打つためにラチェットレンチのビットに穴をあけるのが大変でした・・・。

ビットが曲面なうえ焼き入れしてあるのか、ドリルがなかなか食い込んでくれないのです。

細いドリルを何本も折ってしまいました。

今回で一番難しかったと言ってもいいかもしれません。

結局穴を太いものにしてコンクリート用の釘でなんとかすることにしました。



ちなみに、千巻きのほうのラチェットレンチのスイッチには紐がついています。

RIMG1667_R.jpg


この紐を引くことで千巻きの正回転・逆回転を座ったままで切り替えられるようにしてみました。



そして、本体にペダルとろくろがついた状態がこちら。

RIMG1515_R.jpg


さらに緒巻きと千巻きが付いた状態がこちら。

RIMG1545_R.jpg


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中央に吊ってあるのは綜絖(そうこう)という糸を通す部分で、これと筬(おさ)という横糸を打ち込む部分は既成のものがあるので、それを使うことにしました。

ちなみに「さをり織り」というユニークな織りの綜絖と筬を使っています。



さて、これで問題の可動部はクリアー?できました。

次回は最後の仕上げです!!


[ 2015/07/09 21:23 ] | TB(-) | CM(0)

「週刊 機織り機を作る」


「今まで、借りた機(はた)で布を織っていて、自分の機が欲しいと思っていた男がいた。

これは、木工の知識も経験も少ない一人の男が、自分の機を作るまでの物語である。」
(プ○ジェクトX風)






というわけで、機を作ってみようと思ったのでした。

デ○ゴスティーニ社が「週刊 機織り機を作る」みたいなキット付きの雑誌を出してくれればいいんですけどねー。

たぶん日本で10人以上は買うと思います。何年かかるのかは分かりませんが。




やっぱり自分の機があると、織るモチベーションにも繋がるような気がしますしね。

どうしていいか分からないところはこちらのブログを参考にさせていただきました。

こちらの方は凄過ぎです。もう何台も機を作られてますし、完成度も非常に高いです。

私みたいな木工初心者がマネすることもできませんが、要所要所で参考にさせていただきました。




という訳で、作る気持ちが盛り上がってきたらホームセンターへ。

引いた図面に合う材を選んで購入しました。

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木材はSPF(ホームセンターでよくある一番安い木材)にしようかなー、とも思ったのですが、せっかく自分で作るんだからちょっといい木材で作ろう!と思ってヒノキにしました。
きめ細かいので布が引っかかりにくいかも?と思ったのもヒノキに決めた一因です。




まずは図面通りに材を切っていきます。

しかしここで手抜き。

自分でカットできるところは自分でやり、精度が必要なところはホームセンターにカットをお願いしました。

自分で作るなら自分で全部カットしなさいよ、という感じですが、整経台を作ったときに自分の腕では絶対狂いが出るとわかりましたし、その狂いを吸収する技術もはっきり言ってないので、頼れるところは頼ることにしました。


そして、カットした部品にナンバーを付けます。
果たしてこれがここから本当に機になって行くのか・・・。

RIMG1393_R.jpg



で、この部品を組み立てていきます。

本来はホゾを切ったり、段をつけて組んだりすると思うのですが、ここでも手抜きで私はL字の金物で組みました。

コレなら初心者の私でも直角が出せますし、ちょっと薄い材を使ってしまったのですが、せん断方向の補強にもなりますしね。

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次々に金物で部品を組んでいきます。

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枠に取り付けたところ。

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下部の骨組みが出来ました。

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これは機上部の台になる予定のところ。

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これで一応骨組み完成!!

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おお、なんか一応それらしくなっている。できそうな気がしてきた。


ただ、そのままだとカドが出ていて引っ掛けると痛いし見た目も良くないし布も引っかかるので、トリマーという電動工具で面取りしました。

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左が面取り前、右が面取り後。カドが丸くなって優しい感じになっているでしょ?

RIMG1403_R.jpg



すべてのパーツを面取りして組み上げた写真をお見せしたいところなのですが・・・残念、お時間が来てしまったようです。

次回へ、続く!!










[ 2015/06/26 20:53 ] | TB(-) | CM(0)